朝日カルチャーにて、大島弓子の作品読書会二日目、最終日。やまだないとさんと福田里香さんの話を聞いた。福田さんの漫画への愛や洞察の深さを生で見た。すごいなあ。少女漫画誌のおまけ部分のエッセイ漫画に出てくる大島弓子の生活に憧れたが、漫画家にならずに(なれずに)、福田さんはお菓子研究家という仕事に就いたという話、その時の表現が「これならネームが切れると思った」だった(やまださんのことを、対談の中で漫画家は印象的なフレーズをひとことで言うからずるい、これがネームが切れると言うことなんですよ、とも)。自分に適した仕事と言うのは、すなわち、ネームが切れる、ということ。私もやっと今の仕事でネームが切れるようになってきたので、その表現がとても印象的だった。あと、印象に残ったフレーズは「みんなのガラ仮面、みんなのベルばらだけど、大島弓子さんだけは私の大島弓子」。グーグー映画化の話も絡めて、「さわるな」「さわったら刺す」という少女のメンタリティなど、心の膝を打ちまくる話のオンパレードでした。苺と手づくりビスケットの実験もやったよ!ビスケおいしかった。あとやまださんは全身(たぶん)ギャルソンを着てらして、ギャルソンを着て大島弓子を語る、ということが大島さんの何かを象徴してるような気がした。パフスリーブとかじゃなくてさ。


私は大島弓子については完全に後追いなので、福田さんが持っていらした、当時の掲載誌やグッズを実際に見ることができて嬉しかった。すごく楽しかったので、企画された担当の方に無理矢理お礼を言って帰った。