二ノ宮知子「七つ屋志のぶの宝石匣」21-23

三冊くらいまとめて読むくらいでないと続きが気になって消化不良になりそう、話が大きくなってきたけどどうなるんだろう

 

 

 

ロレッタ・ナポリオーニ「編むことは力」

長谷川白紙の弾き語りライブが観たくてイベントに向かう道中聴いていたチャッターアイランド(ポッドキャスト)で、オカダダさんが編みものについての本の話をされてて、何それ面白そうと思いつつタイトルとかは出てこなかったんだけど、イベント会場着いたらまさにこれでは?という本を売っていたので購入した。

 

今年は年末年始の休みが長く、ちょっと家から離れたいなという気持ちもあり、近郊のドーミーインに泊まって本を読む日を作ることにした。この本を持っていった。

 

内容はタイトルそのもので、読んでたら自分も編みものがしたくなった。巻末にいくつかパターンが載ってるけど、全部棒針編みで、わたしかぎ針しかできないんだよな。

 

翌日ホテルをチェックアウトしたあと、初めて来た町をぶらぶらしてたら、店頭で見かけたフリーペーパーに手芸屋さんが載っていた。先代がお店を畳もうとされてたときに、常連さんがあとを引き継いだらしい。弁天手芸店、という名前もいい。歩いてすぐのそのお店に行ってみた。

 

商店街の昔ながらの手芸屋さんで、店内にはみんなで編めるように大きなテーブルがあって、若い店主さんが編みものをしている。編まれた完成品も売っている。アームカバーかわいいな、買おうかな。寒いから手袋欲しかったんだよな。編み図つきの毛糸がいくつも売られていて、どれにしようか迷ったけどわからなくなって、お店の方に声をかけた。

 

棒針編みを始めたいけど、なにから始めたらいいですか、という問いに、編み目が増えたり減ったりせずにまっすぐ編むものがいいとのことで、四角く編んで綴じるだけのアームカバーを勧めていただいた。やった、アームカバーだ。

 

毛糸を選んで、選んでもらった編み針と解説書も買って、お年賀のタオルもいただいて、偶然の積み重ねでおもしろいことになった。寒いうちに編み上げたい。

 

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星野源「いのちの車窓から2」

奇遇、という言葉では片付けられない幸せな偶然のエピソードがいくつか出てきて、こういう瞬間って人生のご褒美だよなー

 

紅白の楽曲変更のあれこれで、どうしたらよかったのかが全然わからず、モヤモヤしたまま本番を観て、とにかく答えがここにあるなと思った。星野さんには健やかに暮らして欲しいし、またエッセイ書いて欲しい。

 

 

 

吉田秋生「詩歌川百景」4

人間関係複雑になってきて、でも間空いてるから忘れてることも多くて、それでもやっぱりおもしろい。智樹の登場にバナナフィッシュ描いてた人だったなと思い出した。

 

 

東畑開人「野の医者は笑う」

スピリチュアルと臨床心理学の違いはどこにあるのか?ということを沖縄で体当たりに調べる話。傷ついた人がセラピーに救われて人を癒す側に回るパターンがほとんどで、心理学科の学生だった頃、教授に「ここにいる人たちはみんな心が危うい」(だから臨床心理学を専攻しようとしている)と言われたことを思い出した。心理学を学ぼうとする人もスピリチュアルに進もうとしたりする人もアプローチが違うだけで根っこは同じだ。

 

読んだのは誠信書房の単行本版。