高峰秀子「わたしの渡世日記」下

面白かったー。読み終わるの勿体ない位。この女優さんに文章を書かせようと最初に思った人はえらい。文章を書くのが本業じゃないのに、のびのびした文体で言葉を自由に操っている感じ。表紙の梅原龍三郎による「高峰秀子像」も素晴らしい。下巻のそれは、ちょっと南国調な彼女が、とても強い目をしている。


常軌を逸した母との確執は相当なものだと思うのに、それでも尚、愛を感じる文章に、尊敬の念を抱かずにいられない。

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)