面白かったー。読み終わるの勿体ない位。この女優さんに文章を書かせようと最初に思った人はえらい。文章を書くのが本業じゃないのに、のびのびした文体で言葉を自由に操っている感じ。表紙の梅原龍三郎による「高峰秀子像」も素晴らしい。下巻のそれは、ちょっと南国調な彼女が、とても強い目をしている。
常軌を逸した母との確執は相当なものだと思うのに、それでも尚、愛を感じる文章に、尊敬の念を抱かずにいられない。
- 作者: 高峰秀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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