川上弘美「溺レる」

愛欲に溺れるシーンがたくさん出てくるのに、猥雑な印象にならないのは、その表現が性に閉鎖的な頃の時代の小説のようだったり、具体的な描写がないからかしら。川上さんの小説を読んでいると、40歳になってみたいなあ、と思う。

溺レる (文春文庫)

溺レる (文春文庫)