田舎でいとこの結婚式に出席した。もう何年も何年も、それこそ前の彼女のときから「来年結婚する」と聞かされてばかりいたので(するする詐欺)、ああやっと、という思い。身内ながらいい男だと思うので幸せになるといい。新婦は歳は近いのに普段会わないタイプの人で、そういう人の結婚式や披露宴に出ることはあまりないので、なんだか不思議な感じだった。そんな人が親戚になるって、結婚って面白い制度だなー。


顔を見ても誰だか分からない親戚も何人か出席していた。うちはやたらと親戚が多く、三十余年生きてきてやっとその関係性を把握してきたところだというのに、時が経って代替わりしたらしい。あの人は誰、と母にこっそり聞くと、○○さん(たとえば亡き祖父のきょうだい)の息子、とか答えが返ってくる。○○さんが祖父のきょうだいってこともやっと覚えたところなのに。普段離れて暮らしているし、もう全員を把握することは私には無理だろう。そんな家に新しく迎えられた新婦は、これから何十年もこっそり頭を悩ませることだろう(他のいとこの奥さんは、もはや諦めている節がある)。