島尾伸三「まほちゃん」

近くに公営ギャラリーができた時、そのオープニング企画で初めてプリントを観た。それまでも本屋さんでぱらぱらめくっては、いい写真だなーと思っていたけど、ほんものの写真にはもっとずっとぐっときた。



雑然とした部屋の写真には愛が溢れてて、胸がきゅんとなる。まほさんと私はほぼ同年代、というか確か彼女の方が少し年下なのだけど、まるで一世代上の人のように感じる。



三人の家族それぞれによるあとがきがよい。特にまほさんの

自分が大きくなったことを少し申し訳なく思う時があります。
わたしが大人にならなければ。
わたしたち家族は小さな家族のままだったかもしれない。

という文章には、とても切なくなる。

まほちゃん―島尾伸三写真集

まほちゃん―島尾伸三写真集