伊坂幸太郎「ゴールデンスランパー」

去年気仙沼へ行くときにご当地に近いかなと思って買った仙台が舞台の小説だけど、仙台は新幹線で通り過ぎただけだったしなんとなく初めの方だけ読んで放置していた本。でなにげなく続きを読み始めたら止まらなくなって、その日のうちに読み終えた。なんでそんなことに、っていう不条理なシチュエーションすごく苦手なんだけど、「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」というフレーズが繰り返され、まさにその二つに救われた気分になった。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

 

藤井健太郎「悪意とこだわりの演出術」

ハリウッドザコシショウのイベントにDJとして出てた藤井健太郎さん、RGさんをMCにして、バラエティ番組のテーマソングを中心にDJしてて、その上当時の映像を編集したものも流してて、本職で死ぬほど忙しいだろうにこんなことまで!と驚いた。そしてとてもおもしろかった。でその勢いで物販で本買った。PUNPEEのトラックつき。

soundcloud.com

悪意とこだわりの演出術

悪意とこだわりの演出術

 

 

古泉智浩「うちの子になりなよ」

子どもが欲しくてでもできなくて、里親という制度を選んだ、という。その選択肢があったか。里子と養子の違いもよく認識してなかったけど、成り立ちから違うものなのだな。この間友だちとの話で里親制度の話が出てきて(親から離すため短期間預かる、というためのもの)、社会に必要とされている制度ということに今まで気づいて来なかった。赤ちゃんの周囲からの愛されっぷりがすてき。うちの子になってよかったね。

うちの子になりなよ (ある漫画家の里親入門)

うちの子になりなよ (ある漫画家の里親入門)

 

 

志村貴子「娘の家出」1〜5

いつか読みたいなと思ってた漫画の1巻2巻が Kindleで無料になってて、読み出したら続きが気になって続巻を購入。まんまと。

いろんな人がフラットに出てくるのがすごくいい。

 

 

東村アキコ「即席ビジンのつくりかた」

40歳ってどういう心持ちでいたらいいのかわからなくって、この先、年相応なんつってつまらない格好とかしてかなくちゃいけないのかな、とか、あと20年くらい会社員人生残ってるぽいけど仕事に対してどういうスタンスでいたらいいんだ、とか思ってどんよりしたりしてたんだけど、こないだテレビで片桐はいりさんを観ながら、そうだ、はいりさんを目指したらいいじゃないか、と気づいて勇気が湧いた。はいりさんだったらいつまでも丸襟のワンピースを堂々と着れるし、キャリアは重ねてるけど大御所感は出さずにでも自分だけの存在感をもっているし、ひとりでも楽しく暮らしている(いわゆるおばさんが一人旅すると肩身が狭そうな気がなんとなくしてて、もうすぐその域に達するんじゃと怯えていたんだけど、はいりさんはがんがん一人旅をされていらして、そこもとても心強い)。ご本人は実際どうなのかはわからないけど、でもそういうロールモデルとして勝手に目標としたいです。

 

この連載の時の東村さんが同い年なもんだから直面する問題に心当たりがありまくっておもしろかった。諦めないでビジンを目指したっていいじゃないか。と心強い本だった。

即席ビジンのつくりかた (ワイドKC)

即席ビジンのつくりかた (ワイドKC)

 

 

磯部涼「新しい音楽とことば」

石野卓球大森靖子で始まり、若旦那(湘南乃風)で終わる構成がしびれる。取り上げられる曲や言及される曲をAppleMusicとかで探して聴きながら読む作業がすごく楽しい。

 

岡本健太郎「山賊ダイアリー」7

とうとう最終巻。似たような話が多くなっちゃってるのは否めないけど、何年か後どうなってるかまた読みたい。新連載どんな感じになるのかな。