藤井基二「頁をめくる音で息をする」

妙蓮寺でたまたま見つけた本屋・生活綴方で見つけた、古本屋dBの店主の方の本。日記入り。買うときにお店の人と話して初めてdBを「デシベル」と読むことに気づいた。

 

 

野呂邦暢「愛についてのデッサン」

知る人ぞ知る方なのだろうか野呂邦暢さん。なんとなく気になって買ってみた。古本屋ミステリは好きなタイプのミステリでよかった。他の短編も静謐かつ不穏でよい。

 

井上理津子「遊郭の産院から」

遊郭の産院の話はほんの出だしだけで、戦前から戦後にかけて、お産婆さんの仕事がどのように変わってきたか、医療や法律や、女が働くということの変遷が一人の産婆さんの歴史を通して語られているのに、タイトルが釣りっぽく感じてしまうのはもったいない。とてもおもしろかった。

 

 

水本アキラ「「YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日」2

ずっと楽しみにしてた‪ZINE‬の第二弾。このペース、一冊目の時トークショーに行って楽しかったから、またそういう機会があればいいんだけどな。