マイク・モラスキー編「闇市」

武田百合子闇市でチョコレートを売っていたという話からSPBSでトークショーのあとに購入。本屋さんで見かけるたびに気になっていた本だけど、アメリカ人の日本文化研究者である編者が闇市に関する短編小説、しかも積極的に知名度の低い作品を選んで編んだものだった。終戦当時の様子に苦しくなったりしながら、普段手に取らない作者の作品も読めてよかった。特に野坂昭如「浣腸とマリア」は最後の展開にハッとして読みがいがあった。

闇市 (新潮文庫)

闇市 (新潮文庫)