獅子文六「やっさもっさ」

70回目の終戦記念日は、浜辺でこれ読んでた。戦後間もない横浜が舞台で、いわゆるパンパンと米兵の間に生まれた子どものための孤児院とか、虚脱(って初めて知ったけど、大雑把にいうと戦争に行って帰ってきた男性の戦後うつ、のようなものか)から復活できない元優秀な会社員とか、新興富豪とか、新聞小説なだけあって、当時の風俗とかがフレッシュに描かれてて面白かった。

 

古本で買って読んだんだけど、びっくりするレベルで落丁があって、20ページくらい抜けてた。そんなところにもなんとなく時代を感じた。

やつさもつさ (1955年) (新潮文庫)

やつさもつさ (1955年) (新潮文庫)