永田和宏先生が日経夕刊「プロムナード」欄で、奥様のがんの移転が分かった話(手術後8年間何もなくて胸を撫で下ろしていたら、一昨年転移が見つかったとのこと)。永田先生も奥様も歌人。二人にどれくらい時間が残されているのか、それぞれ歌で問うている。そして永田先生は細胞生物学者でもあるから(しかもかなりの権威だ)、その答えをある程度自身で予測できてしまう。せつなくなる文章だった。