湯山玲子「女ひとり寿司」

以前、青山から六本木に抜ける途中、空いた寿司屋にひとりでいる女性を見かけて、かっこいいと思った。そのしばらく後に、この本の単行本が出た。各店の寿司そのもの以外に、働いている人の様子、店内の内装、他のお客さんのことなどもたくさん描かれているのが楽しい。鍛え上げた観察眼と舌のなせる技だと思う。文庫本になり、お店の情報もアップデートされてるので、寿司屋ガイドとしても面白い。


昨日、とうとうひとり焼き肉に手を出した。個室だったので、周りの目を気にすることなく焼き肉を食べることができた。自分の好きなものばかり頼めるのは嬉しいけど、これに慣れると、人と一緒に食べることをめんどくさいと思うようになるかもしれないので気をつけようと思った。湯山さんも文庫版あとがきで書いているけど、おひとりさまには、そういう危険性もあると思う。

女ひとり寿司 (幻冬舎文庫)

女ひとり寿司 (幻冬舎文庫)