成田からノースウエストでニューヨークへ。飛行機の中で隣り合わせた中国人女性(50代)が、びっくりするほど英語ができない。どうやら上海から乗り継いできたらしいのだけど、どうやって入国審査通ったんだろう。CAも中国語ができないので、食事の選択や、税関申告カードを書くのを手伝ったりした。が、細かい話が一切できないので、こんなに英語のできない彼女が何故アメリカに向かっているのか謎だった(招聘先からの手紙を見せてくれたけど、中国語でさっぱり分からなかった)。アメリカでの滞在先の住所は、CTという州名。ニューヨークではないのか。一体どこへ?


お互い不安だったので、荷物のピックアップや入国審査場へも一緒に行く(やはり彼女は商用か観光か?という質問に答えられず、近くにいた私が呼ばれて漢字で通訳した)。が、この先彼女がどこに向かうのかさっぱり不明。どうやら第4ターミナルに行きたいらしいのだが、私たちが到着したのは第3ターミナル。ここまできたら第4ターミナルまで見届けようと、人に道を聞きながら向かうも、着いたのは第2ターミナルの駐車場。もうだめだ…彼女をタクシーに乗せよう…私も空港からシャトルバスに乗るつもりだったけど、もう乗り場も分からなくなったからタクシーでいいや…とあきらめかけたところ、歓喜の叫び声が!


振り向くと、彼女が娘さんと抱き合っていた。すぐ近くに娘さんの車が停まっていて、どうやら彼女は出迎えを第4ターミナルと指定しておきながら(これは単純に到着ターミナルを間違えたらしい)、間違えて第2ターミナルに駐車したらしい。なんというミラクル!みんなが間違えているのに出会えるなんて!この広いJFK空港で!!!


テンション高い彼女の申し出をありがたく受け、その車でニューヨークのホテルまで送ってもらうことになった。ニューヨークで知らない人の車に乗るなんて!だけど、十数時間一緒に苦労してきた彼女の好意を無下に断るなんてできず。娘さんはコネチカット州(CT!)に住むイェール大学の学生さんで、心理学を勉強しているんだとか。優秀!タイ人のかわいいお友だちも一緒で、しばしドライブに付き合ってもらう。娘さんは大胆なドライバーだった。


ホテルに着いて、熱い抱擁を交わして別れる。あー連絡先交換すればよかった。意思疎通できないけど。初っぱなから濃すぎる経験。


ニューヨーク最初の二泊はエースホテルで。すごくいい!値段の割にちゃんと広さがあるし、調度品などがいちいち凝ってる。ラウンジもいい雰囲気だったので、夜一杯飲もうと楽しみにしてたのに、ちょっと外を散歩したら疲れて寝てしまった。もったいない。