2019-06-15から1日間の記事一覧

ミズモトアキラ「YURIKO TAIJUN HANA 武田百合子『富士日記』の4426日」

ユトレヒトでたまたま見かけたZINE。というには分厚い、文庫本のようなつくり。武田百合子の「富士日記」を「あきれるほど丁寧に読み解いていこうという試み」。「富士日記」はたぶん今までで一番読んだ本(次点は「細雪」)だと思うんだけど、この本では文…

アガサ・クリスティ「杉の柩」

そういえばタイトルの意味がわからないままだ。 法廷の場面で始まり、事件が起こった頃に時制が戻り、また法廷の場面に、というABA方式なのが珍しい。ほんの少しのほころびから一気に謎が解けるのが気持ち良かった。 杉の柩 (1976年) (ハヤカワ・ミステリ文…